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モロッコの大地震:歴史、原因、現代の課題

世界の大地震と対策
  1. モロッコ地震の背後にある地理

モロッコは、歴史的に地震の被害を受けてきた地域であり、多くの活断層がこの国を横断しています。しかし、1900年以降、マグニチュード6を超える地震は少なかったことは特筆すべき点です。ところが、2023年9月のマラケシュの大地震は、その平穏な時期を一変させました。

  1. 2023年の大地震の影響

2023年の地震は、そのマグニチュード6.8という規模だけでなく、震源の位置や深さ、そして人口密集地への近さにより、甚大な被害をもたらしました。特にモロッコのアトラス山脈に位置する地域は、地震による被害が集中したエリアとなりました。

  1. ベルベル人の社会と地震

ベルベル人は、モロッコの独特な文化と歴史を持つ民族であり、多くの彼らが今回の震源地に居住しています。彼らの生活様式や建物構造が、地震の影響を受けやすい状況にあったことも、被害が広がった要因の一つです。

  1. 交通と救援活動の難しさ

アトラス山脈の地形や交通状況は、救援活動を難しくさせました。特に山間部のアクセスが困難であることから、被災者への支援が遅れる場面も見られました。

  1. 国際的なサポートと復興への取り組み

多くの国々がモロッコへの救援を申し出、国際的な協力の下、被災地の支援活動が進行中です。特に、スペイン、英国、アラブ首長国連邦(UAE)、カタールからの支援が大きく、救援犬を使用した被災者捜索が始まっています。

  1. モロッコの地震と経済への影響

マラケシュは、観光都市としての役割を果たしており、多くのビジネス関係者や観光客が訪れる都市です。今回の地震は、その経済に大きな打撃を与え、復興が急募される状況となっています。

  1. 今後の予測と対策

モロッコはアフリカプレートとユーラシアプレートの境界に位置するため、地震発生のリスクが常に存在しています。専門家は、今後もモロッコでの大地震の発生を警戒しており、今回の経験を基に、より効果的な防災対策の構築が求められています。
まとめ

2023年のモロッコの大地震は、その規模や被害の大きさ、そして国際的な関心から、多くの人々に記憶されるでしょう。しかし、それだけでなく、この災害を通じて得られる教訓や知識を活かし、未来の地震への備えや対策を考えることが、今後のモロッコの課題となるでしょう。

以下は、2024年9月12日時点でのモロッコ マラケシュで発生した地震についての情報元の一部です

9月09日 07:11頃、モロッコのOukaïmedeneから西56kmの地点でM6.8の地震がありました。
発生時刻 2023年9月9日 07時11分頃
震源地 モロッコのOukaïmedeneから西56kmの地点
地震の規模 マグニチュード 6.8
深さ 18.535km

(https://newsdigest.jp/earthquakes/foreign/us7000kufc)

モロッコ山間部で大地震、被災地域は特定地域に集中
ラバト発

2023年09月12日

9月8日午後11時11分(モロッコ時間)に3,000~4,000メートル級のアトラス山脈が走るモロッコ中部の内陸部を震源に、マグニチュード6.8の地震が発生した。震源地の山間部や人口100万都市マラケシュなどを中心に、土壁の家屋が多数倒壊した。内務省の発表(11日午前10時時点)では、死者2,497人、負傷者2,476人。最も被害が大きかった、震源地に近い山間部に位置するアルハウズ県(Province d’Al Haouz)では死者1,452人で、被災者は各地でさらに増える可能性がある。

震源となった山岳地方は、モロッコで人口の2~3割を占めるとされるベルベル人(注)の居住エリアで、山稜や谷あいに集落が点在し、ロバが輸送手段とされるところもある。近年はエコツーリズムで注目を浴びてきた。

地震発生後、直ちにモハメッド6世国王の指示のもと、官民挙げて緊急支援に取り組んでいるが、交通手段が限られ援助のスピードは上がらない状況だ。外国救援隊は、現時点でスペイン、英国、アラブ首長国連邦(UAE)、カタールから受け入れており、救助犬を導入して被災者捜索が始まっている。

首都ラバトでは、体感で10秒程度、横揺れをわずかに感じた程度で、慌てて住民が外に飛び出す姿は見られなかった。

北部ジブラルタル海峡を望む国際貿易港タンジェ、ラバト、商都カサブランカでは物流、電気・水道・通信など生活インフラに影響はなく、被災地に近いマラケシュエリアでも高速道路や鉄道、空港は通常どおりだ。

約70社の進出日系業のほとんどは今回の被災エリアになく、カサブランカやタンジェなど、大西洋沿岸に集中している。当地で従業員を多数雇用するワイヤーハーネス製造企業2社に確認したところ、操業に影響は出ていないと回答があった。また、マラケシュの日系食品関連資材製造企業は、操業に影響が出るほどのダメージは出ていないとのことだった。

1900年以降、マグニチュード6を超える地震はモロッコではあまり起きておらず、地元メディアは、今回の地震は過去最大級と報じている。近年では、1960年に大西洋岸アガディール(マグニチュード5.8~5.9)、2004年に地中海沿岸アル・ホセイマ(同6.3)で起きた地震が甚大な被害をもたらした。南西部アガディールから、北部のアル・ホセイマにかけて、アフリカプレートとユーラシアプレートのぶつかり合いで隆起した山岳地帯(アンティ・アトラス山脈、今回の震源地オート・アトラス山脈、モワイヤン・アトラス山脈)があり、専門家は、今後も同エリアを震源とする地震が発生する可能性はあるとしている。

今回被災したマラケシュは、世界遺産の旧市街とモダンな新市街で形成される観光都市で、1年を通して国内外から多くのビジネス関係者や観光客が訪れる。被災時はユネスコの国際会議が開催されており、また10月には世界銀行グループと IMFの年次総会の開催が予定されているなど、多くの国際会議やイベントがマラケシュで計画され、「アフターコロナ」で観光業の復活を喜ぶ中での出来事だった。

ワイヤーハーネス製造の矢崎総業は、援助物資を積んだトラックの写真をSNSで公表した。被災者の緊急救援と復興支援が求められている。

 現地時間9月8日夜間にモロッコの都市マラケシュから71kmの山脈を震源として発生したマグニチュード6.8の地震から2日が経過し、徐々に被害状況が明らかになってきました。

 現地時間10日午後4時(日本時間11日午前0時)現在、モロッコ内務省によるとマラケシュと震源地周辺5県を中心に、少なくとも2,122人が死亡し2,421人以上が負傷していると報告されているものの、被害の大きい地域はアクセスの厳しい山間部であることから、捜索・救命活動が難航しており、被害は更に拡大することも懸念されています。

 発災から72時間を目前に倒壊した建物の下敷きになっている人の捜索・救命活動及び応急手当等が急がれ、現地では懸命な活動が続けられています。また被災者は、余震による建物の倒壊を恐れて路上で夜間を過ごすなどの状況が続いており、生存者への緊急の避難所支援、水・食料の提供、衛生環境の整備なども喫緊のニーズとなっています。

(https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/09/456b279b80978aaf.html)

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